Re:あなたへ伝えたいこt|

カツーン、カツーン

響くヒールの音

揺れる紅い髪

なにもない場所

横たわる男

「…………久々に見に来たぞ……調子はどうだ…w？」
「………………あ゛…？……なに……し、にきた………んだ……？」
「…ﾌｯwもうそのザマか？この状態になってからまだたった5ヵ月だぞ…？」
「……もう、そん…なに………経ってた……のか………」
「……なんだ？気づいてなかったのか…？」
「…………ここ…にいる…とわからなく……なる……」
「…ハッwそうだろうなwまあ、これも“お前が望んだ結末”だろう？まったく…貴重な『歯車(ｺﾚｸｼｮﾝ)』だったのに……無駄にしおって…！」
「(まあ、それが一番の狙いだったんだけどな)……」
「どうした？急に黙りおってw儂と楽しくお話しようではないかw」
「………なあ、……俺、は……いつまで…ここにいるんだ…？」
「…………心配しなくていい……もうすぐだ…もうすぐ、“もう１つの歯車(ｺﾚｸｼｮﾝ)”が動き出すのだ…！ﾊﾊｯ！楽しみだ！！いてもたってもいられないくらいだ……！！！」
「………………変態めが……」
「………フハッwなんとでも言え！貴様はそこで何度も“死”を繰り返すがいいさ！！！」

「………じゃあな、“シギ”♡」
「…………………………ヘドが出るからやめろ……」

そういい捨てて、立ち去っていった。

何もない

ただの空間

彼はここにいて

ずっと独りぼっち

また１つ

ガチャリ

と

音を立てて

歯車が動き出した